EV車に乗る人がエコを自慢するのは違うんじゃないか?

現在の愛車は中古のアルトです。袋小路の狭い路地裏に面した自宅車庫でも、軽自動車なら何とか辿り着けます。走行距離は5万キロを越えていますが、タウンユースで使うにはこの車で十分です。

特に買い替えは考えておらず、まだ何年かは乗る積りでいたところ、隣家に住む人がEVを新車で購入しました。EVはいいよとしきりと自慢してきます。「何がそんなにいいんですか」と聞くと、音が静かなのがいいと月並みな返事でした。

確かにEVは静かです。しかし、EVの静寂さは時に、路地の中では歩行者として怖さにもなり得る経験をしていますので、それについてはいい面も悪い面もあるように感じますので、静寂さだけなら、わざわざガソリン車から乗り換える気は起こしませんでした。

ところが、「電気はガソリンより安いし、エコだしね」と聞かされたときは、意外な感じでした。先入観で電気は高いと思っていたからです。いくらなんですかと聞くと、だいたいリッターあたり3円という答えに驚きました。アルトの燃費は私の乗り方で約20キロです。近所にあるセルフのスタンドでレギュラーは現在135円。

仮にアルトがEVなら、20キロを60円で走れる計算になりますから、半額以下のランニングコストで済むことになります。隣の人がEVを自慢するのも無理からぬ理由があるわけだなと思いました。

しかし、エコについてはにわかに同意しかねます。福一の事故以来、日本の電気はほとんど火力発電で賄われているからです。つまり、電気自動車を動かす電気は石油や石炭を燃焼させて作られています。

アルトはエンジンでガソリンを燃焼させているだけで、石油を燃やしている点においては、EVと何も変らないからです。